社会保険の基本のきほん!

月々の給与から差し引かれる社会保険料。

「どうせ自動的に引かれるし」と無関心になっていませんか?

「今回は社会保険とは何か?」「自分にどう関わるか?」に注目して社会保険の基本について一緒に学んでいきましょう。

社会保険とは

出典:photoAC

社会保険とは国民の生活を保障するための公的な保険制度です。

社会保険は5種類あります。

①年金保険

年金保険は国民年金と厚生年金に分けられます。

受給開始年齢は原則65才です。

国民年金

会社員や自営業者、フリーランスに関係なく全員が加入しており納める保険料も将来受給される金額も同じです。

厚生年金

会社員と公務員のみが加入します。

厚生年金は給与に応じて納める保険料が異なり、高い保険料の人ほど将来もらえる年金が多いです。

年金保険は老後資金だけではなく受給年齢の縛りがない障害年金や遺族基礎年金も制度に含まれます。

国民年金:満額納めることで、年間約78万円の年金を受給できます。

厚生年金:「勤続年数 × 平均年収 × 0.005481」で算出されます。

②医療保険

1番身近な社会保険です。治療費の自己負担が軽減されたり出産育児一時金を受け取れます。

③介護保険

40才から支払い義務が発生します。65才から要介護者に認定されると介護に関わる費用の自己負担が原則1割になります。

④雇用保険

失業の際一定期間お金がもらえる保険です。

⑤労災保険

業務中や通勤中の怪我や病気による治療費や働けない期間の収入減の際にお金がもらえる保険です。

社会保険の加入者とは?

会社や商店などの法人や個人事業所といった社会保険の適用事業所で常時働く70歳未満の人です。

報酬額、国籍、性別、年金受給の有無にかかわらず強制的加入します。

強制加入の対象者(被保険者)
法人の代表者 役員
正社員 試用期間中の従業員
パート・アルバイト 外国人従業員

パート・アルバイトの社会保険は以下の条件が当てはまる人が加入となります。加入の条件は令和4年(2022年)と令和6年(2024年)に変更になります。2022年10月からより多くのパート・アルバイトの方々が加入の対象になります。

対象 要件 平成28年10月~(現行) 令和4年10月~(改正) 令和6年10月~(改正)
事業所 事業所の規模 常時500人超 常時100人超 常時50人超
短時間労働者 労働時間 週の所定労働時間が20時間以上 変更なし 変更なし
賃金 月額88,000円以上 変更なし 変更なし
勤務期間 継続して1年以上使用される見込み 継続して2か月を超えて使用される見込み 継続して2か月を超えて使用される見込み
適用除外 学生ではないこと 変更なし 変更なし

 

出典:厚生労働省

社会保険は誰が支払うの?

雇用者もしくは雇用主または両者で支払います。

社会保険は自分にどう役に立つ?

社会保険は病気や怪我、障害や失業、老後や介護など人生のさまざまなリスクに備えることのできる制度です。会社員の方は毎月の給料から必ず保険料が支払われているので、手取りの金額が減り損をした気分の方もいるかもしれませんが、社会保険の内容を知り把握することでハイレベルな社会保障を手に入れていることをお分かりいただけましたでしょうか?保障内容を理解することによって民間保険のプラン見直しになり家計の節約にもなります。固定費を見直し節約をして資産を効率的に形成していきましょう。

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