海外駐在や留学で滞在が長くなった時にパスポートの期限が残りわずかになってしまうと不安になりますよね。
でもご安心ください。
お近くの日本大使館・総領事館で切替手続きが行えます。
今回はパスポートに関わる渡航前に確認する事や、実際に渡航先でパスポートを切り替えする時のポイントなどをまとめてみました。
渡航前に期限を確認!
出典:photo AC
渡航前には必ずパスポートの有効期限を確認しましょう。
国や滞在期間、入国の目的により異なりますが、日本から外国に入国する際にパスポートの残存有効期間が求められます。
一般的に入国可能な残存有効期間は3〜6ヶ月以上とされています。
正確な残存有効期間は日本国内にある渡航先の国の大使館や総領事館で確認できます。
こちらの期間が十分でないと、いざ空港でチェックインしようとした際、期間が足りないため、航空機への搭乗が断られるケースが発生しています。
パスポートは残存有効期間が1年未満となったタイミングで新しいパスポートの発給申請ができますので、渡航前に早めに手続きをしましょう。
渡航先でパスポートを更新するときのポイント!
パスポートの残存有効期間が1年未満となった時などに、パスポートの切替を海外にある日本大使館か総領事館で行うことができます。
現在のパスポートの有効期間が残っていても切替後のパスポートに期間は引き継がれません。切替後から新たに10年(5年)となります。有効期間がまだあるのでもったいない気がしますが、不足の事態が起きやすい海外での生活ですので、ギリギリになって慌てないように1年未満になったら切替の準備を始めましょう。
必要書類
一般旅券発給申請書、 現在のパスポート(原本) パスポート用の写真 記載事項に変更がある場合は戸籍謄(抄)本
※申請者それぞれの個別の事情や年齢により、申請に必要な書類が異なる場合があります。
特に未成年の方は一般旅券発給申請書に親権者のサインが必要となります。
事前に最寄りの在外公館までお問い合わせください。
在外公館のリストはこちら
切り替え前後はパスポートのコピーや写真を撮ろう
パスポートを切り替えるとパスポート番号の引継ぎはできません。
パスポート番号が新しくなります。
盗難や紛失後にパスポートを悪用されないようにパスポート毎に異なる旅券番号が作られます。
数年後に過去のパスポートの情報が必要となる場合があるかもしれませんので、新旧のパスポートをコピーや写真などでデータとして残しましょう。
国や地域によっては大使館の中に領事部がありません
これは実体験なのですが、2003年の学生の時に北京の在留届を出すために建国門の近くにあった日本大使館を訪れたところ「領事部は別のところなんですよ〜今から領事部に行っても、もう手続き終わってるかな〜」と大使館の職員さんを困らせたことがあります。
現在、北京の日本大使館は亮馬橋に移転して領事部も大使館の中にありますが、国や地域によって領事部だけ大使館や代表部とは別の商業ビルなどに入居しているところもありますのでお気をつけください。
※今は在留届はオンラインで届出できます!
まとめ
以前、報道写真家 一ノ瀬泰造の書簡をまとめた「地雷を踏んだらサヨウナラ」を読んだ際に、渡航先で住所不定だった一ノ瀬泰造さんは日本からの手紙や小包の宛先をカンボジアの「日本大使館」にしているという記述がありました。
「えっ!そんなことに大使館使っていいの」と驚きましたが、後々大使館や領事館の方々とお話しすると「そういうことは今でも結構ありますよ」とのことでした。
大使館や領事館ってとても敷居が高いイメージがありますが、海外に駐在していても領事部で在外選挙もできるし、パスポートも切り替えできるし、本当に困った時には相談に乗ってもらえるし、改めてすごいなと思います。
もちろん駐在や留学中は「困った事」でお世話にならないのが一番です。
パスポートの期限切れのせいで、いざという時に日本に帰れなくなったり、他の国に出張に行けなくなったら困りますよね。
できるだけ渡航前に準備をして心配事を減らして出発しましょう。
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