投資をする人が誰しも夢見るテンバガー。
私はもちろんテンバガーに憧れつつも、現実を見据えコツコツをeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を買い足す日々を送っていましたが、過去にちょっと夢をみて米国株のジョビー・アビエーション【JOBY】の株を購入しました。その株が10倍とは言えませんが、2倍になりましたので、ジョビー・アビエーションやeVTOL産業について思うことを書き綴ってみようと思います。
1.そもそもジョビー・アビエーション(Joby Aviation【JOBY】)
とは?
ドローンの技術がベースになったeVTOL「空飛ぶ車」の会社です。
2021年の10月に熱に浮かされたようにブログ記事にも書いていて、「第二のテスラ」とかロマンティックな事を書いていました。
2.近年のeVTOL産業の動き
パリオリンピックや大阪万博で「空飛ぶ車」は人を乗せて運航する予定だった
2021年当時には、パリオリンピックで、ジョビー・アビエーション【JOBY】ではなく、ドイツのeVTOLボロコプターが、空港と市内をつなぐ空飛ぶタクシーサービスを始める予定でした。
パリ五輪に合わせて、ボロコプターの「VoloCity」の試験飛行を行う許可をフランス政府から取得していましたが、認証取得が間に合わず、運航できませんでした
その他にも、パリ市当局や環境団体の反発もあり、法的手続きを通じて運航中止が求められていたという背景もありました。
環境への配慮や安全性への慎重さなど、もちろん理解できますが、eVTOL産業全体で「運航不可能」と烙印を押されてしまうような結果になったのでは、とヒヤヒヤしました。
大阪万博で「空飛ぶ車」はデモ飛行に切り替え
大阪万博で「空飛ぶ車に乗れる!」と一時期大きく報道されましたが、2024年9月ごろに
大阪万博で空飛ぶ車を飛ばす予定の各社全体の声明として「人は乗せない」とアナウンスされました。
その代わり、大阪万博で「空飛ぶ車」のデモ飛行が行われています。
機材トラブルがありながらも、ミャクミャク仕様にペイントされたLIFT Aircraft社のHEXAが飛びましたし、日系eVTOLであるSkyDrive2025年7月31日(木)~8月24日(日)の期間中、デモフライトを開催する予定です。なお、火曜日と水曜日は運休とのことですのでお気をつけください。
ジョビー・アビエーション【JOBY】もANAと提携して「JobyS4」がデモ飛行を行う予定と報道されていましたが、実際その後どうなったか、正式なプレスリリースはない状態です。
ジョビー・アビエーションの動向が不明ですし、乗客を乗せるところまでいかなかったのが、残念ですが、eVTOL産業が盛り上がっている印象があり嬉しいです。
それにしても「やります!」みたいな報道は大体的に行われますが、「やりません」っていうお知らせはささやかですよね。やらないならやらないとちゃんと大々的に報道してもらいたいものです。
期間限定でシュミレーター体験できる
大阪市城東区森之宮にあるe METRO MOBILITY TOWN内の「VR FLIGHT EXPERIENCE(LIFT VRフライトシミュレーター)」でHEXAのVRシミュレーターが期間限定で体験できます。
場所:大阪府大阪市城東区森之宮にあるe METRO MOBILITY TOWN
体験内容:「空飛ぶクルマ」HEXAのシミュレーター体験
開始日:2025年7月26日(土)〜10月19日(日)
料金:3,000円(事前予約・別途入場料が必要)
日本でeVTOL業界関連のイベントが増えるのも産業に注目している身としては嬉しいです。
3.ジョビー・アビエーション【JOBY】の株価について話題を戻しましょう
私はジョビー・アビエーション【JOBY】の株を2021年10月頃に1株9USD購入しています。
その後、瞬く間に5USDと下がり、一時期3USDでした。辛かったですね。
財務状況は赤字ですし、テストフライトばかりで実際に運航していませんでしたもんね。
ただ、FAA(アメリカ連邦航空局)との複数年にわたるテストプログラムに取り組んでいるとして、株を損切りのために売却することは考えていませんでした。
思考停止で保有していることを忘れていた今日この頃でしたが、2025年7月25日の終値が18.10USDになりました。2倍になったんです。
4.なぜジョビー・アビエーション【JOBY】の株価が上がったのか?
ジョビー・アビエーション【JOBY】の株価が上がった理由として以下のことが考えられます。
製造能力の大幅増強
カリフォルニア州マリーナの主要施設が拡張されました。さらに、オハイオ州デイトンにも新拠点が設けられました。また、生産能力を年24機に倍増させる計画が発表されました。
ドバイでの商業用飛行に向けた進展
ドバイでジョビー製エアタクシーの運航が予定されています。2026年のサービス開始を目指し、ジョビー製エアタクシーの試験飛行を実施。空港⇔パームジュメイラ間が約12分に短縮できることが注目を集めました 。また、ドバイ交通当局と6年間の排他的契約を締結するなど、インフラ整備と商業展開が進んでいます。
米国での政策支援と注目度の高まり
国防省など政府機関からの関心は以前から高かったのですが、トランプ政権の大統領令により、eVTOL分野が国家戦略の一部に位置づけられました。2025年6月6日には、商用展開を加速するプログラム新設を含む大統領令に署名しました。その影響でジョビー・アビエーション【JOBY】など主要企業の株価が上昇しました。
eVTOL市場の成長期待
eVTOL産業全体は年26.9%(2023–2030年)という高成長が予測され、市場規模の拡大が続くとされています 。
更にジョビー・アビエーション【JOBY】はToyota、Delta、Uber などとの強力なパートナーシップを結び、事業展開の信頼性が向上しています 。
5.ジョビー・アビエーション【JOBY】への投資にリスクはないの?
投資へのリスクはもちろんあります。
私もこのタイミングで2倍になると思いませんでしたし、これから下がることも十分にあります。また以下の懸念材料もあります。
収益基盤:2024年の売上は極小(約13万ドル)、依然として赤字が続いています。
高評価リスク:P/S比は90,000超、P/B比は16以上と極端に割高で、多くのアナリストは目標株価を $8〜12 に設定しています。
業界全体の慎重論:モルガン・スタンレーやロールス・ロイスの投資撤退など、eVTOL市場への懸念材料も残っています。
まとめ 「なぜ私はジョビー・アビエーション【JOBY】への投資を続けるのか」
理由としてはただの趣味ですね。
個別株を持つこと自体の理由は、好きだから、とか、夢があるからとか割り切ってます。
リスクを理解しつつも、株価が3USDになった時でも、ジョビー・アビエーション【JOBY】の投資を続けていたのは、純粋に夢がある業界だからです。
20年前に「20年後の未来は空飛ぶ車で移動する」なんて友人と話していましたが、今だにそれは叶っていません。でもだからこそ夢があると感じています。
実際に、空飛ぶ車が日常生活の中で運航したら、安全面やプライパシーなどちょっと嫌だなと思うところもあります。
ただ、災害時の人命救助、急病者の移送、山岳部や森林での輸送や移送など、人のためになる産業分野だと感じています。今回、株価が買付時より2倍になったのは単純に嬉しかったですが、今後もジョビー・アビエーション【JOBY】に限らずeVTOL産業が盛り上がるといいなと考えております。
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