大和コネクト証券とクレディセゾンは2024年1月5日買付分からクレジットカードでの積立投資(クレカ積立)サービスの上限額を、現行の5万円から10万円に拡大します。
クレジットカードを一度設定するだけで楽ですし、クレジットカード決済でポイントも付与されてお得ですね。
それではネット証券最大手のSBI証券ではどうでしょうか?
2023年10月末現在のプレスリリースを確認しましょう。
1.現行では変更の発表はなし
2023年10月末現在、SBI証券からは積立投資(クレカ積立)サービスの上限額を、現行の5万円から10万円に拡大するというお知らせは残念ながらありません。
2.SBI証券で拡大されたらどうなる?
仮に三井住友カードプラチナプリファードで積立をするとVポイントが5%還元されます。
三井住友カードプラチナプリファードは通常33,000円の年会費がかかりますが、もし上限10万円のクレカ積立を毎月10万円積立しますと、年間60,000Vポイント還元されます。
単純に年会費を差し引いても27,000円相当得をすることができます。
新NISA制度のつみたて投資枠の上限が年間120万円ですし、SBI証券でクレカ積立の上限が10万円になったら嬉しい限りです。
まとめ・投資信託のクレカ積立上限10万円は、投資をする上で現実的なのか?
平均値から見てみよう
2022年の総務省「家計調査」によると単身世帯のうち勤労者世帯(平均年齢43.1歳)の実収入は、1世帯当たり1か月平均369,295 円です。
単身世帯(平均年齢58.3歳)の消費支出は、1世帯当たり1か月平均161,753円です。
今回は単身世帯の平均データを引用しましたし、家族構成やライフスタイルはもちろん、個人で異なりますが、果たして収入の約27%にあたる10万円を毎月確実に投資に回せる人はどれぐらいいるでしょうか?
2021年の国税庁の調査による20代前半全体の平均月収は22.4万円。 男性24万円、女性20.7万円です。
消費支出の平均161,753円ですのデータを見ると投資初心者の20代前半の方が毎月10万円きっちりクレカ積立するのは、現実的になかなかハードルが高いですね。なお、家計の金融行動に関する世論調査2022年の単純集計データによると単身世帯のつみたてNISAの保有残高は54万円でした。今までつみたてNISAの年間は上限40万円でしたし、つみたてNISAは好きなタイミングで売却できるとはいえ、思ったより少ない金額で驚きました。
SBI証券はどう判断する?
SBI証券の総合口座の登録者数は1,100万口座を超えていて、利用者の絶対数が多いです。
現在どれぐらいの人数がクレカ積立をしているか、現金決済による投資信託の積立金額や年齢別の月々の投資額などのビッグデータを持っているわけです。
もしSBI証券がデータに基づいて「10万円上限にしても意味なくない?」と判断してしまったらSBI証券のクレカ積立の上限は現行の5万円のままというのもありえるわけです。
個人的には今回大和コネクト証券とクレディセゾンがクレカ積立の上限を5万円から10万円に拡大したのは良いニュースだなと思っています。
現時点では私はSBI証券は一生付き合うつもりですので、SBI証券でも5万円から10万円に拡大して欲しいです。
新NISA制度のスタートまであと約2ヶ月ありますので、SBI証券のプレスリリースを心待ちにしたいです。
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