「投資歴20年のトレーダー」がチェックする株主構成表

投資歴が長く知識のあるトレーダーは投資先を検討する時に銘柄に多くのデータの中からどのような項目をチェックするのでしょうか?
売上や純利益、PERとPBR 、ROEとROAなど必須確認項目はたくさんあります。
重要な確認情報の一つとして今回は「株主構成表」に注目していきたいと思います。

①「株主構成表」ついて

「株主構成表」とは

「株主構成表」とは株主を機関別・所有株数別に区別した割合表です。
1企業における株主の分散状況を確認することができます。
「株主構成表」に記載されている株主は個人、金融機関、国内外の法人などです。
大株主の一覧や株式の概要などを表やグラフなどの形でまとめられています。
株主構成は経営の安定に影響を与えます。
投資家はその動向や構成に注意が必要です。

株主構成表はどこに掲載されているの?

事業年度ごとに会社が作成する有価証券報告書や会社のH P、東洋経済新報社が発行している「会社四季報」などから確認できます。

②「投資歴20年のトレーダー」は「株主構成表」のここをチェック!

社長が大株主であるか

社長が株をたくさん保有しているので株価に配慮した経営を行う傾向にあります。
社長が大株主ですと株主還元にも積極的です。

外資系金融機関が入っているか

出典:photoAC

外資系金融機関が入っているということは優秀な外資系金融のファンドマネージャーたちが分析し投資しているということを指します。
将来性や投資先としてのうまみがあるかという判断の材料になります。

代表的な外資系金融機関

・モルガン・スタンレー
・ゴールドマンサックス
・UBS
・BNYメロン
・JPモルガン

ベンチャーキャピタルが入っているか

 

出典:Pixabay

ベンチャーキャピタルは未上場のベンチャー企業に出資して株式を取得します。
将来的にその企業が上場した際に株式を売却し値上がり益の獲得を目指します。
そのため株主構成表にベンチャーキャピタルが入っているということはいずれ株を売り出すということになります。
その際に株価下落の可能性があります。
ベンチャーキャピタルが株主構成表に記載されている時には株の値下がりのリスクを読み取らなければいけません。

代表的なベンチャーキャピタル

・産業改革機構
・DBJキャピタル
・投資育成会社
・ジャフコ

まとめ

株主構成表を読み取ることでその銘柄の注目度や今後の売り出しの可能性などを判断することができます。
その会社がどこから出資されているかというお金の流れや株主総会時の議決権などのパワーバランスも読み取れます。
投資を検討する際には株主構成表を読み込むと財務帳票の数字からはわからない会社の一面を知ることができます。

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