海外駐在、駐妻ってどんなイメージがありますか？
キラキラしたイメージですか？
もしくは人間関係がドロドロしているイメージですか？
答えは「キラキラもドロドロも両方ある」です
今回は2025年6月現在ベトナム・ハノイで駐妻と暮らすAさんにインタビュー形式でリアルなベトナム、ハノイでの駐妻生活を語ってもらいます。
Q1：ベトナム・ハノイには何年駐在していますか？
A1：約3年間駐在しています。
Q2：ベトナム語は話せますか？
A2：ベトナム語の家庭教師のもとで1年間学びましたが、発音が難しく、上達しないまま3年間が過ぎました。レストランでの簡単なオーダーや市場での数字や金額の確認などができる程度です。
Q3.ベトナム語が話せなくても生活できますか？
A3：ベトナム人は基本的に日本人にとても親切です。また、英語や日本語が得意なベトナム人も多くいます。そして、ChatGPTやGoogle翻訳などでベトナム語と日本語の翻訳が即時にできますし、困る事は少ないです。
Q4.ベトナムに日本人は多いですか？
A4：日本の外務省が発表した人数調査統計の最新版によると、2024年10月1日時点におけるベトナム在留邦人数は1万7410人です。ハノイ市の在留邦人数は5,648人です。
Q5.日本人の駐在員家族はどこにたくさん住んでいますか？
A5：日本大使館周辺のバーディンエリアにあるVinhomes Metropolisというコンドミニアムにはたくさんの日本人世帯が入居しています。朝と夕方日本人学校のバスも3〜4台停車しています。
その他にも、ハノイのタイホーエリアという湖の北側にあるFRASER SUITES HANOIというサービスアパートメントにもたくさんの日本人世帯が入居しています。こちらのサービスアパートメントにも日本人学校のバスが3〜4台停車します。
生徒の人数が一定数以上ないと日本人学校のバスが止まらないため、Vinhomes MetropolisやFRASER SUITES HANOIを選ばれる方が多いです。
私はこの二つのレジデンスには住んでいませんが、Vinhomes MetropolisとFRASER SUITES HANOIに行くと日本人の方と必ずすれ違います。
朝と夕方、単身者の方や子なし世帯の方はVinhomes MetropolisやFRASER SUITES HANOIに住まわれると、保護者や児童の数に圧倒されて肩身が大変狭い、気まずい気分になると伺っています。
Q6.ズバリ駐妻の格付けはありますか？
A6：人によります。
格付けしたりマウントをとったりするのが好きな人はしていると思います。
「どこに住んでる」
「奥さんが使える車がある」などで、相手の方の所属を推測して、見下したりする人も確かにいます。
ハノイの駐妻の世界では「夫がどこで働いているか言わない・聞かない」という暗黙のルールがありますし、しつこく聞いてくる人は「人格に問題があるのかな？」と警戒される傾向があります。それでもどうしても旦那様やお子さん同士の付き合いや、お友達との関係で、所属がバレたりする事があります。しつこく追求して、いろんな要素でマウントして
「私があなたより上！」と気持ちよくなりたい人が残念ながらいますが、基本的にみなさん上手にかわして、価値観のあう方同士で集まって仲良く暮らしている方がほとんどです。
Q7.どんな事がきっかけで駐妻同士は仲良くなるんですか？
A7：ハノイではサークル活動が盛んです。ハノイボランティアネットというボランティアサークルや、合唱サークルスアンボーチェや、ハンドクラフトのちくちくなど、素敵なサークルがたくさんあります。お子さんの学校繋がりで仲良くなる方もいますね。
他にもハノイ国家大学やハノイ法科大学の日本語センターで日本語のボランティア先生をされている方もいます。ベトナムの現役大学生とたくさん交流でき、とても有意義だと伺っています。
Q8.実際に駐妻同士のトラブルはありましたか？
A8：私は夫が務める組織の人数がそもそも多いので、それに付随して奥様同士も暗黙の序列があります。
いわゆる「上の序列」の癖つよ奥様たちから、「面倒なお仕事」や「良い都合のお願いのていの命令」を強いられることも多々あります。
ストレスですし、嫌な思いをすることもたくさんありますが、その反面、結果としていろいろな人と接して、信頼されて、素敵な方々ととても心地よい関係を作れました。変な人や嫌な人はいますが、それ以上に、まともな人もいっぱいいて支えられています。
あとは、トラブル系でいうなら、ハノイでは駐妻を食い物にする詐欺系駐妻が何人かいます。
朝ごはんがついていないメトロポリスなどに住む駐妻たちに、「うちのレジデンスの朝ごはんに招待したい」と誘っておいて食べた後に水増しした料金を請求する小金稼ぎの駐妻もいれば、「フリーランスで働いてネットで月70万円稼いでる、普通なら月80万円のところ30万でノウハウを教えてあげる」など自称コンサル駐妻などがいます。
日本でのキャリアを駐在をきっかけに終えてしまって、帰国後のキャリアを模索している。いわゆる「意識の高い」方が実際に被害にあって、泣き寝入りしています。悪質ですね。
お友達の顔をして近寄ってきますし、そういう詐欺系駐妻にかぎって、配偶者が信頼できる組織や会社に勤めています。騙されないように気をつけてください。
Q9.ハノイ駐在プレ駐妻さんに人間関係のアドバイスは？
A9：「変だな、嫌だな」と少しでも思ったら、その直感は100％正しいですので、変な人や危険な人とは上手に境界線を引いてください。
LINEなどの返信をすぐしない、思い切って既読無視、物理的に会わないなど、思い切った決断も必要です。
Q10.最後にハノイ駐在プレ駐妻さんにキラキラしたお話しを聞かせてください
A10：先ほどお話しした、サークル活動やボランティア活動で素顔のベトナムに触れる機会がたくさんありますし、語学学校や大学でベトナム語や英語を学ぶなど、有意義な時間をたくさん過ごせます。
また、布市場などで生地を買って、お洋服などのお仕立て屋、日曜日に開催される宝石市場で宝石を買ってアクセサリーをオーダーメイドしたり、いろいろな体験も楽しめます。
また、なんと言ってもフォーやバインセオ、ブンチャーなどのローカルのベトナム料理がおいしくて安いので、楽しいことがいっぱい待っています！
駐在前はいろいろ不安かと思いますが、わくわくキラキラした生活を期待してください！
まとめ
ベトナム、ハノイのリアルな駐妻の方の体験談はいかがでしたでしょうか？
インタビューに答えてくれたAさんは「基本的に日本と同じ生活水準とリズム」を大切にしているそうです。人間関係でも社会人としての常識を大切にしていれば大丈夫です。
それでも、モンスターや詐欺師、搾取してきそうな人がいたらアドバイスはひとつ。
「全力で逃げて」です。
変な人はどこにでもいます。
ご自身の直感と常識を大切にし、しっかりご自身を守ってください。
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