割安な株に投資して株価が上がるのを待ちたい方におすすめなのが「ETF小判鮫作戦」です。コンセプトがおもしろいETFの組み入れ銘柄に注目して割安な株を探しましょう。
今回は「2080 PBR1倍割れ解消推進ETF」に注目してみましょう。
まずはPBRの基本や、PBR1倍割れとはどのような状態なのか深掘りしていきましょう。
1.PBRとは
PBRとは「Price Book-value Ratio」の略です。株価が1株当たり純資産(BPS:Book-value Per Share)の何倍まで買われているかを測ることができます。PBR=1倍が時価総額と資産価値が同じということですが、資産が有効活用されていないとPBRが低くなります。
現在の株価が企業の資産価値に対し割高か割安かを判断する目安とされ、その数値が低いほうが割安と判断されます。
なんと日本では半数程度の企業がPBR1倍割れです。その理由は内部留保や政策保有株が多いことや、株主還元が少ない事などが原因です。
東京証券取引所はこの状態を問題視しています。
2.PBR1倍割れ解消推進ETFとは?
2023年3月末、東京証券取引所がPBR1倍割れ銘柄に対して改善策の開示・実行を要請しました。
経営者がPBRを意識し改善策を実行していくことで株価が上昇する可能性があります。
そこで2023年9月7日にアクティブ運用型のETF【PBR1倍割れ解消推進ETF】(銘柄コード:2080)が上場しました。
このETFはPBR1倍割れの企業に分散投資を行います。
議決権行使を通じてPBR1倍割れの解消を放置する経営陣に経営の質の改善を促します。
信託報酬が0.99%とほぼ1%で高いので、このETFを買うのではなくて、組み入れ銘柄を分析することによって投資先のヒントになるかもしれません。
3.PBR1倍割れ解消推進ETFの組み入れ銘柄は?
運用会社であるシンプレクス・アセット・マネジメントのHPでPBR1倍割れ解消推進ETFの組み入れ銘柄を見ることができます。2023年11月現在で459の銘柄が組み入れられています。
メガバンクや商社、海外進出をしている有名企業も組み入れられています。
まとめ
資産バリュー投資をやりたい方は、「PBR1倍割れ解消推進ETF」の組み入れ銘柄に注目して、分析してみてください!
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勧誘や特定銘柄への投資を推奨していません。
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