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2022年4月から「18歳成人」で証券口座はどうなる?(未成年口座・ジュニアNISA・NISA・iDeCo)

2022年4月から18歳が成年年齢となります。
成年年齢の引き下げが、証券会社未成年口座、ジュニアNISA、NISA口座、iDeCo口座の開設条件にどう影響するのでしょうか?
今回は「18歳成人」と証券口座について調べてまとめてみました。

1.そもそも証券会社の口座は何歳から開設できるの?

特定口座や一般口座の開設は2022年4月から18歳で親の同意なく開設できます。
成年年齢に達するまでは「未成年口座」を利用することなり、取引の主体は親権者となります。つまり条件がそろい、手続きをすれば0歳から「未成年口座」を開設できます。

未成年口座の対象者

1.満20歳未満であること(2022年3月末まで)
2.未婚であること
3.日本在住者であること

親権者に必要なこと

1.親権者本人の口座開設
2.同意書への署名と提出
3.マイナンバーカードや戸籍謄本などの親権者と未成年口座名義人の続柄を確認できる証明書類を提出
4.親権者が日本在住者であること
5.親権者によるパスワードと取引状況の管理
6.証券会社によって、親権者や未成年後見人、世帯主が他の証券会社にご勤務していたり、日本証券業協会の協会員である会社に勤務していると未成年口座が開設できません。

証券会社によって口座開設の必要条件が変わってきますが、「必要書類の提出」「続柄の照明」「日本在住」「親権者による口座」の管理は共通項です。
SBI証券は親権者が「他の証券会社勤務者だとダメ」、楽天証券は「日本証券業協会の協会員である会社に勤務しているとダメ」と条件が異なります。

18歳成人で未成年口座はどうなる?

2022年4月から18歳で特定口座や一般口座を開設できます。
それでは既に「未成年口座」を開設している人はどうなるのでしょうか?
例えば、楽天証券はシステムが自動的に切り替わる予定です。
2022年4月1日時点で、既に満18歳・満19歳の「未成年口座保有者」の場合は、2022年4月1日にまとめて切り替わります。
2022年4月1日以降、満18歳の誕生日を迎えられる方は誕生日の翌営業日以降に自動的に切り替わる予定です。
2022年2月24日時点で、切り替えについて、プレスリリースをしているのは楽天証券のみです。手続きなしで切り替わる予定ということで、ユーザーとしては嬉しい限りですね。
SBI証券では「未成年口座保有者」が成人になったタイミングで切り替わります。
2022年4月1日時点で既に満18歳・満19歳の方は、4月1日の未明に未成年口座用のログインパスワード・取引パスワードがリセットされます。
その後成人口座用の新しいパスワードが再発行され、新しいログインパスワード・取引パスワードは順次、口座名義人様宛に簡易書留郵便にて発送されます。
2022年4月1日以降に満18歳のお誕生日を迎えられる方はは、未成年口座用のログインパスワード・取引パスワードがお誕生日の前営業日の取引時間終了後にリセットされ、その後、新しいパスワードが再発行されます。新しいログインパスワード・取引パスワードは、口座名義人様宛に簡易書留郵便で発送予定されます。

2.2022年4月からの「18歳成人」でジュニアNISAはどうなる?

2023年1月1日以降に17歳以下の方が利用できるように変更となります。
ただし、ジュニアNISA口座の投資可能期間は2023年で終了します。2023年の制度終了時点で18歳になっていない方については、2024年以降の各年において5年間の非課税期間5年間の終了した金融商品を継続管理勘定にロールオーバーすることができます。継続管理勘定では1月1日時点で18歳である年の前年12月31日まで 、金融商品を非課税で保有し続けることができます。

3.2022年4月からの「18歳成人」でNISAはどうなる?

出典:photo AC

2023年1月1日以降に18歳以上の方が利用できるように変更となります。
ただし2024年以降、NISAが改定され、非課税対象と非課税投資枠が変わります。

新NISAって何?2024年から何が変わるの?

4.2022年4月からの「18歳成人」でiDeCoはどうなる?

出典:photo AC

2022年5月にiDeCoが改正され原則20歳から65歳になるまで加入できるようになります。
「18歳で成人」なのにiDeCoには加入できないのでしょうか?
調べたところ、SBI証券と楽天証券では、4月から勤務先の厚生年金に加入するのであれば、18歳でもiDeCoへ加入できます。
「個人型との併用ができない」規約に定められている企業型確定拠出年金へ加入した場合は、iDeCoへ加入することができませんが、この点についても2022年10月から加入用件が緩和されるため、基本的にiDeCoと企業型DCに同時に加入することができます。
ただし、企業型DCの会社掛金に本人が掛金を上乗せ拠出することができるマッチング拠出とiDeCoは同時に利用できません。

【徹底解説】2022年iDeCo大改正!

まとめ

・原則18歳で親権者の同意なしで証券会社の特定口座や一般口座を開設できる
・楽天証券の未成年口座は2022年4月以降口座保有者が成年年齢に達した場合、自動的に成年口座に切り替わる
・SBI証券の未成年口座は2022年4月以降口座保有者が成年年齢に達した場合、パスワードがリセットされ、再発行されたものが郵送されます。
・ジュニアNISAは2023年1月1日以降に対象が17歳以下の方となる
・NISAは2023年1月1日以降に対象が18歳以上の方となる
・就職して会社の厚生年金に加入していれば、原則18歳からiDeCoに加入できる

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