優待銘柄を見ていると欲しいものがたくさん。
しかし投資できる資金には上限があります。
実はお得にほぼノーリスクで株主優待をゲットする方法があるんです。
それは「つなぎ売り」です。
手数料のみで株主優待を得ることができます。
つなぎ売りの方法
①発注
権利付き最終日の寄付き前に成行で現物買いを発注し同時に信用売り(一般信用)を発注します。
権利付き最終日近くなると一般信用の在庫がなくなり信用売りができない場合があり、それを見越した個人投資家たちが数日前から通称「フライングゲット」を仕掛ける事もあります。
②権利落ち日に現渡を行う
流れ
例:100株で30万円の株を信用売りと現物買い取引をで同じタイミングで約定を発生させる
①確定日前(寄付き前) | →②権利確定日→ | ③権利落ち日 |
①信用売り100株(合計30万円) | →②特にないもしない→ | ③現渡し |
①現物買い100株(合計30万円) | →②優待発生→ | ③現物買いした100株を差し入れる |
①証券口座で現物の100株と借りて売ったマイナスの100株が同じ価格で発生します。
②権利確定日に優待の権利が発生します。
③権利落ち日に現物買いした100株を「現渡し」し信用売りした100株を相殺して0にします。
信用取引とは
信用取引とは現金や株式を担保として証券会社に預けて証券会社からお金を借りて株式を買ったり株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。
最大預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。
現渡しとは
信用取引の決済方法のひとつで売り建てた株式を決済するときに買い戻しにより決済するのではなく手元にもともとある株式を差し入れて決済することを「現渡し」といいます。
つなぎ売りのデメリット
信用取引には制度信用と一般信用があります。
制度信用は逆日歩が発生し「高い優待品」になる可能性があるので必ず一般信用を使いましょう。
逆日歩とは
信用取引において信用売りが信用買いを上回り株券が足りなくなった場合株を貸してくれる人に支払う貸株料のことです。
通常の信用取引では投資家が信用買いをした際に徴収される金利を日歩といい買い方が日歩を支払い、売り方が受け取ります。
これとは逆に売り方が買い方に日歩を支払うことを逆日歩といいます。
手数料がかかります
受取る優待の価値より手数料が上回ってしまえば旨みがありませんので手数料がどれぐらいかかるか注意しましょう。
約定代金によって手数料が無料の証券会社もあります。ご自身の申し込みプランを確認しましょう。
つなぎ売りの時の配当金について
いろいろと複雑な手続きを経て配当金は相殺されて0円になります。
まとめ
今回はこのようなテクニックで株主優待を手に入れることができるということを情報共有できればと思い記事にしました。
つなぎ売りで優待を手数料のみの金額で手に入れる仕組みについて説明しました。
難しい単語もありピンとこないかもしれません。
考え方は難しいかもしれませんが実際の買い方としては簡単です。
いろいろな優待を手に入れる手段の一つとして覚えていただければ幸いです。
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勧誘や特定銘柄への投資を推奨していません。
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