「貸株」ご存知ですか?
手間や手数料がかからず簡単に金利を得られるサービスです。特に日本国内で長期に投資を行なっている方におすすめです。貸株で金利をもらって資産を増やしましょう!
①貸株について
貸株とは保有株式やETFを証券会社に貸し出して金利を得るサービスです。
持っている株を貸し出しするとレンタル料がもらえるというシステムです。
どの証券会社でも日割りで毎日入ってきますが振り込みは月に1度です。
貸株金利が1%の場合500万の株式を貸し出すと年間で5万円受け取れます。
②手続きはとっても簡単!
出典:Pixabay
貸株中でもいつでも保有株を売却できる
貸出してしまうと自分の好きなタイミングで売れないのではと心配な方もいるかもしれませんが、いつでも売却できます。
ご安心下さい。
有効期限がない
貸株には有効期限はありません。
期限による制限がないので長期投資家の方は貸株で金利をゲットしましょう。
金利優先か優待・配当優先を選択できる
貸株中でも選択によって優待や配当を受け取れます。
③注意点
出典:Pixabay
貸株により優待の「継続保有」の資格を失う可能性がある
優待の付与条件に「〇〇年以上継続保有」など長期保有の株主向けに更に優待内容が充実する事があります。その場合の継続保有の条件に「株主名簿に同一株主番号で連続〇〇回記載のある株主」とある時には注意が必要です。
以下のパターンで「株主番号」が変更する可能性が高いです。
・貸株(株式の所有権が貸出先に移転します)
・婚姻による名義変更
・転居による住所変更
・相続による譲渡
・全ての保有株式の売却と買戻
・証券会社の変更
貸株による継続保有の取り決めは各企業によって異なります
具体例1オリックス
オリックスは貸株により株主番号は変更になるので継続ではなくなると明言しています。
具体例2KDDI
KDDIでは氏名、住所、証券会社の条件が変わらないとして、仮に2021年3月31日以前に株を100購入し、その後2021年4月に100株全株売却し、同年8月に再び100株購入した場合、3月31日と9月30日時点の各株主名簿に記載されるため株主番号が同一の扱いとなります。そのため貸株を「優待・配当優先」の設定をしておけば継続保有の扱いになります。
貸株は所有権が証券会社に移行するので同一番号ではなくなるという理由は理解できるのですが、住所や婚姻による名義変更で同一株主番号じゃなくなるというのは少し納得できません。制度が遅れている印象を受けます。
NISA枠の株は貸株の対象外
NISAやジュニアNISAの保有株は貸株の対象外です。
貸株の金利が高すぎる銘柄に注意
優良株を長期保有している人にはあまり関係のないお話ですが、貸株の金利が高すぎる銘柄には気をつけなければいけません。
なぜ金利が高いかリスクを分析する必要があります。
例えば貸株の金利が高い原因には「株を貸りたい人が多い」という状況です。
株を金利を払ってまで貸りて「信用売り(空売り)」で儲けを出したい人が多いという事です。つまり売りへの圧力が強いという事です。売りに傾くと保有している銘柄の株価が下落する可能性があります。
確定申告が必要
年間の貸株金利と配当金の合計が20万円を超えると確定申告が必要になります。
まとめ
・長期投資家は貸株で金利をゲット
・貸株中でもいつでも売却が可能
・金利優先か優待・配当優先か選べる
・継続保有の権利を失効する可能性があるので銘柄毎に確認しましょう
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勧誘や特定銘柄への投資を推奨していません。
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