先日、不用品を整理しようと思い立ち、滞在先のリサイクルショップを訪ねました。
私の滞在する地域は、一軒家が多く、庭の手入れが行き届いた家が並ぶエリアです。
朝夕には犬の散歩をする人の姿が絶えず、全体的に穏やかで緑の多い街並みが特徴です。
査定後に店員の方に「最近、どんな品物の買取を強化しているのですか?」と尋ねてみました。
リセールバリューは「街の性格」を映す鏡
「金です!」と言われるかと思いましたが、返ってきた答えは、意外にも「園芸用品」と「ペット用品」でした。
園芸用品の中でも、支柱や鉢などの比較的地味なアイテムまで買い取り対象になるとのこと。
しかも、「鉢は割れていなければどんなもので構わない」との説明を受け、驚きました。
長年使った鉢は“粗大ゴミ”のイメージが強く、まさか再販価値があるとは思ってもみなかったのです。
やはり現場の第一線にいる方のお話を伺うのはとても勉強になりますね。
物を処分するときは、「不用品」「処分」「粗大ゴミ」のようなイメージを一度払拭して、「もしかして誰かにとって価値があるかもしれない」と考える習慣をつけたいと思う出来事になりました。
街をよく観察すれば需要と供給は一目瞭然だった
しかし考えてみれば、この地域には花壇や植栽を手がける住民が多く、園芸関連品の需要が一定して存在することは、街を歩けばすぐにわかります。
つまり、リサイクルショップが扱う商品構成も、その土地の生活様式や価値観を反映しているということです。
まとめ
リセールバリュー(再販価値)は、単にモノの「市場価格」を指すだけではありません。
その地域で何が求められ、何が循環しているのか、その土地の「文化的需要」の写し鏡でもあります。
ブランドバッグや最新家電のように全国共通の価値を持つものもあれば、園芸用品やペットグッズのように、その土地ならではの需要に支えられた価値もある。
そうしたローカルな視点からリセールバリューを見つめると、「暮らしの中で何が大切にされているか」という社会の断面が、静かに浮かび上がってくるように感じました。
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