つみたてNISAの売り時はいつ?

つみたてNISAを始めてポートフォリオの含み益がプラスになっていると、売りを確定して利益を得たくなりますよね。
でも、ちょっと待ってください。
それはかなりもったいないです。
「それではつみたてNISAのベストの売り時はいつか?」というのは当然の疑問ですね。
最善の結論は「売らないで、ずっと運用を続ける」の一択です。
「なぜそうなのか?」理由を解説します。

つみたてNISAのおさらい

つみたてNISAとは2018年に始まった、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
毎年40万円を上限として、毎月の少額での投資信託の購入設定が可能です。
購入した投資信託で得た運用益と分配金は、20年間は課税されません。
20年間で最大800万円まで非課税で投資できます。

つみたてNISAって何なの?つみたてNISAをわかりやすく説明!

つみたてNISAはいつ売るの?

答えとしては「いつでも好きな時に」です。
つみたてNISAのメリットの一つは「お金が必要な時にすぐに現金化できること」です。
ライフイベントの中で、学費の支払い、住宅ローンの支払い、医療費の支払いの必要性が
起きた時や、含み益が目標の金額に達した時に現金化するのも選択肢の一つです。
しかし、つみたてNISAにおいては「売らないでずっと運用する」ことをおすすめします。
つみたてNISAはあくまで「長期でやること」を前提に作られたシステムだからです。

つみたてNISAを売らずに運用することのメリット3つ

出典:photo AC

非課税

つみたてNISAのメリットは非課税での運用です。
20年の期限を待たずに売るということは非課税での枠を捨てる事になります。

複利

つみたてNISAの最大のメリットは「複利」です。
アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ「複利」ですね。
つみたてNISAの対象になっているインデックスファンドではいわゆる分配金が発生しません。その分、損をしている気分になるかもしれませんし、投資の醍醐味を味わえない気分になりますよね。でも実はインデックスファンドは分配金等をそのまま再投資して運用しています。
つまり、運用で得られた利益の再投資による「複利」の効果が期待できるということです。
長期で運用していると分配金が自動に再投資され雪だるま方式で資産が増えていきます。

ドル・コスト平均法

長期で定額積立をしていると自然と「ドル・コスト平均法」となります。
商品の価格が高いときには少ししか買えず、商品の価格が安いときにたくさん買えることになります。
結果として、平均購入単価が抑える効果が期待できるため、最終的に価格が大きく上がらなくても利益が出せる可能性が増します。つみたてNISAの口座を「20年間自動的に資産が非課税で増えるシステム」という捉え方をしましょう。

20年過ぎたらどうなるの?

たとえば、20年間つみたてNISAを続け、元本の800万円が20年後に1,000万円に増えていたとします。この時点で売却すると、運用益の200万円は非課税です。1,000万円を丸々手にすることができます。
売却しない場合は特定口座や一般口座などの課税口座に移されます。
その際は1,000万円が新たな取得価額になります。
売却しなかったとしても、過去20年分の利益の200万円に課税されることはありません。20.315%の税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかるのは、非課税期間が終了して以降の運用で得る利益に対してのみです。

まとめ

つみたてNISAは好きな時に売りを確定して利益を得ることができます。
しかし、あくまでも長期間運用することを前提としている制度です。
つみたてNISAの口座を「20年間自動的に資産が非課税で増えるシステム」という捉え方をしましょう。
仮に株価下落時に自分が積み立ててきた資産も値下がりし、がっくりきてしまいますが、慌てて売ったり、積み立てをやめてはいけません。下落時こそ割安になった投資信託をたくさん購入する大きなのチャンスです。
投資のタイミングは考えず、忍耐強く積み立てを続け、長期間運用してメリットを最大限享受しましょう。

 

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