海外駐在。
一番気になるのは住居環境。
今回は忖度なしでハノイの日本人が実際に多く住むレジデンスや病院、交通、お買い物情報をご紹介します。
価格帯の目安
2026年ハノイ外国人用レジデンス2ベッドルームの月額家賃相場(USD)は以下が目安です。
•$1,500〜2,000 → メトロポリス、THE FIVEが中心
•$2,500〜3,500 → ロッテセンター、L7 West Lake
•$3,000〜4,000 → フレイザーの上位プラン
実際は、日系の不動産会社を通すか、ベトナムの不動産屋と契約するのか、レジデンスと直接契約か、契約期間、階数、朝食の有無、清掃の回数などのサービス内容で、この目安の値段からプラス$500〜2,000とかなり変動します。
【物件概要】The Five Residences Hanoi

家賃相場: $1,600 〜 $2,300(※年々値上げ傾向にあります)
立地: ドイカン(Doi Can)通り(日本大使館から徒歩約15分)
特徴: 短期・長期滞在どちらも対応可能な、比較的小規模のレジデンス(築5年ほど)
主な入居層: 日本人の単身者、子どものいない夫婦、未就学児連れのファミリー
※注意:日本人学校の通学バスはルート外のため停車しません。(レジデンス内の生徒数によってルートに組み入れられるか決まる)
⭕️ メリット(おすすめポイント)
1. 充実のサービスと親切なスタッフ
24時間コンシェルジュ: スタッフは非常に親切で、英語でのコミュニケーションが可能。
手厚いハウスキーピング: タオル・シーツ交換、ゴミ収集などの清掃が丁寧。こちらの要望にも融通が利きやすい。
選べるオプション: 朝食サービスをオプションで追加可能。デポジット金額を多く支払えば犬や猫などのペットOK
その他:住民向けの料理教室やフラワーアレンジメントなどの無料ワークショップが定期的に開催。
2. 抜群の生活利便性
日系スーパーが直結: 建物内に「MaxValu(マックスバリュ)」があり、規模は小さいながらも日本の調味料やお菓子が気軽に手に入る。
充実の家電・備品: 家具・食器、冷蔵庫に加え、乾燥機付き洗濯機も完備。
共有スペース: 屋内プール、ジム、ジャグジー、サウナなど充実の設備。
3. 警備がしっかりしている
カードキーがなければ、住居の階に行けない。エレベーターのボタンも押せない仕様になっている。定期的に警備員が館内を見回っているし、入口のレセプションでも住民や宿泊客じゃない人に対しては厳しく対応。
❌ デメリット(注意すべきポイント)
1. 経年劣化と建物のクオリティ
設備・共用部の傷み: 築5年ほどだが、プールやジャグジーのタイル剥がれ、ジムの天井からの水漏れなどが見られる。
室内の不具合: 家具やドアの立て付けが悪い、台風時に窓から雨水が漏れるなどの事象あり。
※トラブル時のスタッフの駆けつけは迅速ですが、根本的に解決しない場合もあります。
虫問題: 月に1回のペストコントロール(害虫駆除)が必ず行われる。行わないと羽虫が発生しやすい。
その他:子ども向けの遊び場やプールがないがスタッフさんが子どもにとても優しい。
2. 周辺環境と「音」の問題
外の騒音と交通治安: 交通量が非常に多いドイカン通りに面しているため、クラクションの音が響き、渋滞も激しい。歩道をバイクが走るため、道を渡る際や歩行時も危険が伴う。
室内の遮音性: 壁や床が薄めなのか、隣や上の階の生活音が聞こえやすい。
物件のクオリティや騒音面に一部課題はあるものの、「日系スーパー直結の便利さ」と「スタッフのホスピタリティ」を重視する方には非常に心強いレジデンスと言えます。
人間関係
その時々の住民の性格や行動にもよるとは思うが、基本的に他のレジデンスに比べて、長期滞在の住民の人数が少ない。日本人同士、自然と顔見知りになるが、過度に詮索し合わない良いフラットな人間関係が特徴。
【物件概要】Lotte Center Hanoi Residence

家賃相場: $2,400 〜 $3,200(※年々値上げ傾向にあります)
立地: 敷地内にロッテデパートあり(日系スーパー、日本料理屋さんが集まるリンラン通りとキンマーも徒歩圏内)
特徴: 外観は非常にゴージャスだが、室内は比較的簡素な造り。高層マンションのため窓は開きません。ペットは不可
主な入居層: 日本人の単身者、子どものいない夫婦、未就学児連れのファミリー、インター校に通う世帯
※注意:日本人学校の通学バスは停車しません。
⭕️ メリット(おすすめポイント)
1. 手厚いサポートとコミュニティ
スタッフ: 日本人の担当者がいるが基本ベトナム人スタッフと英語のやりとりになる
日本人の不満が少ない: ハノイのレジデンスの中では、比較的日本人からの苦情(トラブル)が少ない物件。
住民向けのアクティビティ: 住民専用のヨガレッスンやズンバレッスン、日本人向けの集まりなどが開催されている。
2. 抜群の生活利便性と医療環境
買い物・食事が便利: ロッテデパートと同じ敷地のため、地下の大型スーパーが利用可能。さらにリンラン通りの日本食材店や飲食店も徒歩圏内。
敷地内に日系クリニック: 日系の「三国歯科」や「仁クリニック(耳鼻科)」があり、体調不良時もすぐに通えて安心。
充実の家電・設備: 家具・食器付き。電化製品は定期的に新しいものへ交換される。収納も豊富。
充実の共有スペース: ジム、屋外プール、ジャグジーに加え、女性向けの岩盤浴も完備。屋内ゴルフ練習場もある。
朝ごはん:別料金でオプション。
❌ デメリット(注意すべきポイント)
1. 室内設備のリスク(部屋ガチャ)
設備の初期不良: 台所はIH調理器だが、部屋によっては最初から温まらないなどの「部屋ガチャ(当たり外れ)」がある。
内装のギャップ: 外観の豪華さに比べると、室内は意外とシンプルで簡素な印象を受ける。
2. コストと構造上の制限
家賃の上昇: 人気物件のため、家賃が年々値上げ傾向にある。
換気の制限: 超高層ゆえに窓が開かないため、外気を取り入れた換気はできない。
家賃は高めですが、「日系クリニックや商業施設が身近にある安心感」と「日本人がストレスなく暮らせる管理体制」を最優先したい方には、ハノイ最高峰の選択肢と言える。
3. 警備が甘い
住民や外のゲートからエレベーターホールに入る際に、来客の入館に合わせて、入り込んでくる人間がいる。エレベーターはどの階でも好きにボタンを押せる。家賃に対して警備が甘く簡単に各階に侵入できてしまう。
人間関係
クールな人間関係、日本人同士でトラブルを抱えた等の話は滅多に聞かない。
【物件概要】Vinhomes Metropolis
家賃相場: $1,500 〜 $2,500
立地: キンマー(Kim Ma)エリア(日本大使館から徒歩約5分)
特徴: 2018年入居開始の大型高層コンドミニアム(M1・M2・M3の3棟構成、地下や3階中庭で連結)。分譲(オーナー)物件のため、日系不動産屋を介して契約し、清掃等は各自で手配するスタイル。
主な入居層: 日本人(推定600名以上在籍)やベトナム人のファミリー層を中心に、単身者やディンクスまで幅広く入居。
※特徴:日本人学校のバスが複数台乗り入れるため、朝夕は非常に賑やかです。
⭕️ メリット(おすすめポイント)
1. ハノイ最高峰のロケーションと生活利便性
日本食エリアが近い: 日本料理店や日本食材店が集まるキンマー通り・リンラン通りが徒歩圏内。
買い物に困らない: 商業施設「ビンコムメトロポリスセンター」に隣接し、UNIQLO・無印良品・WinMart(ローカルスーパー)がすぐそこ。道路を渡ればロッテマートも近い。
充実の医療環境: 「三国歯科」、「仁クリニック(耳鼻科)、「ファミリーメディカルプラクティス」がすべて徒歩圏内で安心。
2. 子育て・ペット飼育に最適な環境
充実の共用施設: プール、ジムに加え、屋内・屋外のプレイグラウンド、BBQ設備も完備。
子どもの遊び相手に困らない: 日本人学校に通う子どもが多く住んでおり、放課後や週末に敷地内で気軽に遊べる。
ペット飼育が可能: ハノイの高級物件では貴重なペットOKのレジデンス。しかし、廊下に犬を放し飼いにする世帯があるなど、マナーは悪い。
間取り: 3ベッドルームの物件が豊富で、家族向けの選択肢が多い。3ベッドルーム$2,100 〜 $2,300前後と言われている(オプションや契約方法でプラス料金になる可能性あり)
❌ デメリット(注意すべきポイント)
1. 「3大ガチャ」と管理体制の課題
大家・部屋・メイドガチャ: 個人オーナー物件のため、部屋の設備状態や、大家の対応、手配するメイドの質に大きな当たり外れがある。契約期間途中でも大家の都合で退去させられる事例あり。
機能しないレセプション: ロビーにスタッフはいるが、あくまで「オーナー(大家)のため」の存在であり、入居者のトラブルは助けてくれない。
2. セキュリティと設備・衛生面の不安
形骸化したセキュリティ: 本来は顔認証や指紋認証システムがあるが、入口のドアが壊れて開放されていたり、インターホンが不通だったりする。部外者も入りやすく、過去に空き巣被害の事例も。
室内の構造トラブル: ドアの内鍵がない、風で玄関のドアが開く、窓が常に閉まらない、台風の際には水びたし、水漏れ、トイレの異臭トラブルなど設備に問題が多い。
害虫問題: ゴキブリに加え、触れると火傷のような皮膚炎を起こす「やけど虫(アオバアリガタハネカクシ)」が発生する。不動産屋経由でのペストコントロール依頼が必須。
3. トラブル対応の負担
故障時の修理業者の手配は、基本的に不動産屋を介して自力で交渉する必要がある(契約したメイドが優秀なメイドであれば動いてくれることもあるが、修理の対応は遅く、完全に直らないことも多い)。
家具や食器は一通り揃っているが、契約前に状態を細かく確認し、新品交換などのリクエストを出す交渉力が不可欠。
管理面やセキュリティの緩さ、各種トラブルへの自力対応といった「コンドミニアム特有のタフさ」は求められますが、「圧倒的な立地の良さ」「買い物の便利さ」「子どもをのびのび遊ばせられる環境」を最重視するファミリー層には根強い人気を誇る物件です。
人間関係
日本人が多すぎるために逆に匿名性が高い。それと同時に、子どもの学校や幼稚園などの関係で、保護者同士で繋がりが深い面もある。あっさりとした人間関係も、深い人間関係も両方選べる。メトロポリス内の駐妻同士で「ものすごい仲良しグループ」が幾つか存在している。コンドミニアムのため朝ごはんがついているタイプにレジデンスではないので、子どもを見送った後、そのまま友達同士でローカル朝ご飯を食べに行くなど、ベトナムの生活を楽しんでいる駐在員妻が多い。
【物件概要】L7 West Lake Hanoi by LOTTE
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「L7 West Lake Hanoi by LOTTE(L7 ウェスト レイク ハノイ バイ ロッテ)」のレジデンスは、全室レイクビューの絶景とラグジュアリーな空間を誇り、大型商業施設に直結した生活利便性と国際的な住環境が魅力のハノイの中でも新しいレジデンス。立地を気にしながれば最高峰のレジデンスである。
家賃相場::3,000〜3,500ドル(公式公開例は約3,300ドル・金額は上昇傾向にある)
立地: タイホー(Tay Ho / 西湖)エリア
レジデンスの特徴:全室レイクビュー: 全ての部屋にプライベートバルコニーがあり、西湖のビューを満喫。
新しいので快適: ホテルの快適なサービスと、コンドミニアムのプライベートな居住性が融合した施設。入口やロビーはかなりラグジュアリーな造り。
抜群の立地: 敷地内に「Lotte Mall West Lake Hanoi」が併設されており、ショッピングや食事に非常に便利です。モール内にはスーパー、無印良品、UNIQLO、気軽に各国料理を楽しめるフードコートもある。
国際的な住環境・人間関係: 日本人があまり住んでいないため、日本人と離れて暮らしたい世帯におすすめです。また、国連国際学校(UNIS)が近いため、子どもがUNISに通われている家庭にも最適。
コミュニティ活動: キムチづくりなど、住民同士で交流できる楽しいワークショップも行われている。
❌デメリット
配車サービスのGrabは時間帯によって捕まりにくい。職場が遠い方は自家用車が必須。会社の方で車を用意してくれないなら、手続きやドライバーの雇用などいろいろと不便。台風時、周辺道路に西湖の水が流れ込みひどい被害が出る。道路に魚が泳ぐなど安全面、衛生面の危険が一気に高まる。
【物件概要】Fraser Suites Hanoi
家賃相場: $3,000 〜 $3,800
立地: タイホー(Tay Ho / 西湖)エリア
特徴: かつてはハノイ最高峰と言われた高級サービスレジデンス。しかし現在は全体的な老朽化が進んでおり、2026年現在のハノイの選択肢としてはコストパフォーマンスや周辺環境の面から強くおすすめしにくい状況。
主な入居層: 日本人駐在員のファミリー層(妻・子ども)が中心。
※特徴:日本人学校の通学バスが停車します。単身者や独身者にはメリットが少ない物件です。
⭕️ メリット(おすすめポイント)
1. 医療面での圧倒的な安心感
クリニックが隣接: 日本人医師が常駐する「ラッフルズメディカル」が隣接しているため、万が一の体調不良や子どもの急病時にもすぐ通えて安心。
2. 日常の買い物と最低限の設備
スーパーが身近: 隣接する商業施設内にローカルスーパーWinMartやAnnam Gourmet Marketがあるほか、徒歩圏内には規模は小さいが「業務スーパー」もある。
共用施設・ペット対応: プール、ジム、子ども用の遊具が完備されており、ペットの飼育も可能。
移動手段: 自家用車がないと不便な立地ではあるものの、Grab(配車アプリ)などの車は捕まりやすい。
❌ デメリット(注意すべきポイント)
1. 周辺環境の悪化と孤立感
再開発による影響: 周辺エリアが再開発中のため、2026年現在は瓦礫や工事現場の中にポツンと建物が立っているような荒涼とした雰囲気になっている。空気も基本的に悪く砂っぽい。
2. 建物の老朽化と管理・サービスの低下
インフラの不具合: 水回りや電気系統のトラブルが頻発する。連絡すれば修理スタッフはすぐに来るものの、根本的な解決に至らないことが多い。
サービス・警備への不満: 家賃設定に対してサービスが優れているとは言えず、セキュリティ面(警備)の管理体制にも不安や疑念が残る。
遮音性の低さ: 防音性が甘く、廊下での会話や声が部屋の中までよく響く。
3. コミュニティ特有の人間関係
住民間のトラブル: 日本人駐在員の家庭(特に妻や子ども同士)が密に集まっているため、コミュニティ内での人間関係の詮索やトラブルが発生しやすく、問題が深刻化しやすい傾向にある。
2026年現在の総評
かつての知名度や、ハノイ経験者・前任者からの口コミだけで選ぶとギャップに苦しむ可能性が高い物件です。「日本人学校のバス」「隣接する病院」「業務スーパー」というファミリー向けの強みはあるものの、高額な家賃に見合う「最高峰なレジデンス」とは言えなくなっているため、慎重に検討することをおすすめします
まとめ【ハノイ物件選びの極意】「近い・新しい・便利」の3原則
今回ご紹介した物件以外にもハノイにはたくさんの駐在員むけの物件があります。ハノイでの生活を快適に送るためには、物件そのもののクオリティだけでなく、「過酷な気候」と「厳しい交通インフラ」を考慮した立地選びがすべてを左右します。
🛑 なぜ立地と利便性に妥協してはいけないのか?
ハノイ特有の環境リスクを考えると、日常生活で「外を歩く・移動する」ということ自体が大きなストレスと危険を伴います。
1. 通年で過酷な気候と空気汚染
5月〜10月(雨季): 灼熱の暑さと激しいスコールに見舞われます。さらに台風が来ると道路がまたたく間に冠水し、車も徒歩も移動が完全にストップします。
11月〜4月(乾季): 比較的過ごしやすいものの、1〜2月は冬の防寒着が必要なほど冷え込みます。さらに、通年を通して深刻な大気汚染(PM2.5など)が発生するため、外で安心して活動できる時期は限られています。
2. 劣悪な交通インフラと治安リスク
歩行の危険性: 日本大使館周辺の大通りの歩道は歩きやすいですが、基本的に歩道はゴミやバイク、ローカルの料理屋の椅子や屋台で塞がれ、車道は慢性的な大渋滞が起きています。交通マナーが非常に悪く、飲酒運転やスマホを見ながらのながら運転は当たり前、そしてスペースのある歩道をバイクが平然と走るため、外を歩くだけでも常に危険と隣り合わせです。
突然の交通規制: 要人がハノイを訪問する際は、街全体で大規模な交通規制が敷かれ、主要道路が完全に麻痺することもあります。救急車が病院に入れない事態も過去に起きています。
💡 物件探しで絶対に外せない「3つの軸」
こうしたリスクを避けるために、家選びでは近い・新しい・便利の3条件を満たす物件を最優先してください。
近い
職場や学校(バス停)のすぐ近く。
渋滞やスコール、冠水、交通規制による「移動の手間とリスク」を最小限に抑えられる。
新しい
築浅、または管理体制が新しい物件。
雨漏り、水漏れ、害虫(やけど虫など)、設備の不具合といった「室内ストレス」から身を守れる。
便利
ハノイはデリバリーでの買い物が充実していますが、それでもやはり、スーパーやクリニックが敷地内・徒歩圏内があることが大切です。危険な道を命がけで渡ることなく、日用品の調達や通院が安全・快適に完結する。
これからハノイへ駐在するの方へのメッセージ
会社からの家賃補助の規定や指定の都合で、選択肢が限られている方も多いかもしれません。しかし、ハノイ生活の満足度は「家一軒の立地と利便性」で決まると言っても過言ではありません。後悔のないよう、できる限り「近い・新しい・便利」の条件を妥協せず、不動産屋の言うことを鵜呑みにせずに交渉し、最適な物件選びを勝ち取ってください。
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