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NEXTテンバガー候補?グラブ ホールディングス A(GRAB)【米国株】

世界各国を旅して気になったサービスや企業を深掘りして未来のテンバガーを発掘したい!
今回はインドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマーなどの東南アジア地域の8カ国480以上の都市で、フードデリバリー、タクシーやバイク、トゥクトゥクなど各エリアの生活と利便性に即したモビリティ、キャッシュレス決済などデジタル金融サービスの分野で事業を展開するGrab(グラブ ホールディングス A【GRAB】)に注目していきたいと思います。

1.そもそもテンバガーとは?

株価が10倍になった銘柄、なりそうな銘柄のことを指します。
投資家としてはビギナーも熟練者も関係なく、「テンバガー」を自分自身で見つけることが、投資の醍醐味となるのではないでしょうか?
テンバガーの語源は、そもそも野球の専門用語でバガー(Bagger )は塁打を意味します。1試合で10塁打(テンバガー)を記録するくらいの勢いで株価が急騰し、10倍まで跳ね上がる銘柄をテンバガーと呼ぶようになりました。
テンバガーを株式用語として広めたのは、アメリカの稀大な投資家ピーター・リンチ氏です。
ピーター・リンチ氏の名言として”Invest in what you know” (自分が知っているものに投資しろ)というものがあります。
なんてシンプルで納得できる言葉なんでしょう!
そこで今回はピーター・リンチ氏の名言にのっとり、ベトナムとカンボジアの2カ国でGrabを利用したものとして、Grabの使いやすさ魅力、将来性や投資先としての魅力について語っていきたいと思います。

2.Grabの創設者は誰?

創業者はマレーシア出身のアンソニー・タン氏です。
1982年生まれの40歳!創業者も企業も若くてエネルギッシュです。
2011年にハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得している際に、友人から母国のマレーシアのタクシー環境の酷さを聞き、ハーバード・ビジネス・スクールの同窓生タタン・フイリン氏と共にタクシー配車サービスの事業を考案しました。
ハーバード・ビジネス・スクールでは毎年New Venture Competitionというビジネスプランコンテストを行っていて、上位入賞者は大学か事業のスタートアップのための出資を受けることができます。
タン氏とフィリン氏はHBS New Venture Competitionに参加し2位になりました。
その後大学からの出資を受けマレーシアのクアラルンプールで、Grabの前身であるMyTeksiを創業しました。
2014年から本社拠点をクアラルンプールからシンガポールに移し、東南アジアでの業務拡大を強化しています。
2016年1月28日 – マレーシアのMyTeksiとその他の地域のGrab Taxiを合併し、社名を「Grab」に統一。
2021年12月2日にアメリカのナスダック市場に上場しました。
現在東南アジア地域の8カ国480以上の都市でサービスを展開しています。

3.Grabの株はどこで買えるの?

Grabはマレーシア発のシンガポール拠点の企業ですが、2021年12月2日米ナスダック市場に上場し、アメリカ株として1株から購入することができます。日本国内では、SBI証券や楽天証券などの証券会社のアカウントをお持ちの方は購入できます。
株価は2023年5月25日の終値時点で3ドルです。
3ドルですので楽天証券などの口座をお持ちの方は、余った楽天ポイントでも気軽に購入できてしまいますね。
1株買ってテンバガーになるまでそっと見守りたい銘柄です。

4.Grabの財務状況は??

現在の時価総額は116.16億 USドルです。

(単位:百万USドル)

年度 2019年12月 2020年12 2021年12月 2022年12
売上高 -845.00 469.00 675.00 1,433.00
営業利益 -3,010.00 -1,313.00 -1,908.00 -1,373.00
当期利益 -3,747.00 -2,608.00 -3,449.00 -1,683.00
EPS(USドル) -1.00 -0.70 -0.92 -0.44
PER(倍)

売上高は右肩上がりですが営業利益の赤字がすごいですね。
2023年の売上高見通しは22億─23億USドルで、金融情報やリスク管理などのサービスを提供する企業リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の19億7000万ドルを上回ると言われています。
今、利益は赤字ですが、黒字化目標時期を2024年下半期から23年第4・四半期に繰り上げられています。
Grabの赤字の一因としては顧客獲得のためのインセンティブや販促などの多額の支出でしたが、今後はこのような経費を削減するなどコスト抑制に取り組んでいます。
また経済活動の再開、観光業の回復とサービス提供エリアの拡大が配車事業の追い風になると考えられています。

5.Grabの魅力


Grabはタクシーやバイクなどの配車アプリやフードデリバリーの使いやすさが魅力です。
モビリティ分野に注目してユーザー視点としてGrabの魅力を語りたいと思います。

安心・安全

日本でも意図的に遠回りするタクシードライバーがいますが、外国ではエリアによって適正な価格で安全なドライバーの運転で目的地に行くことが困難でした。
安全に着くならなら良いと、高額な運賃の支払いに応じたことも度々ありました。
Grabはこのような不安や問題を解決するアプリです。
乗客もドライバーも相互スマートフォンのアプリで繋がっており、アプリを通じて身分の確認が行われています。
表示される言語は対応しているエリアの言語はもちろん、英語での表示も選択できます。
不完全ですが日本語も一部対応していて理解しやすいです。
車に乗る前に、アプリで出発地点、目的地、走行する道、時間、料金が提示され、利用後は双方で評価し合うシステムになっています。
このシステムのおかげで、口答で目的地を伝える必要がなく、走行中も現在地を地図で確認できます。乗車後に現金で料金を支払うこともできますが、事前にアプリにクレジットカード情報を登録するとキャッシュレス決済もできます。
私はベトナムとカンボジアでGrabのモビリティサービスを利用しましたが、流しのタクシーやバイク、トゥクトゥクの値段より安く、安心して移動できました。
しかも国が変わると自動的に変更になるので、こちらで位置情報や国情報など設定する手間もありませんでした。
利用するには現地のSIMが必要ですがeSIMなどを事前に使えるようにしておくと、出張や旅行先ですぐにGrabが使えて便利です。
稀ではありますが、携帯端末でサービスを使っているので、迎えにきた車のドライバーの携帯の端末は乗客の情報画面を表示しているけれども、登録されているドライバーの顔写真と本人が違ったり、車のナンバーがアプリ内の情報と実際に来た車のナンバーが違うなど、アカウントの又貸しが行われています。特に悪いことだと思わずに行っているドライバーがいます。
登録されているナンバーと違う番号の車が来た場合はキャンセルして乗らないなど、対応できますが、ドライバーの名義貸しは現地の人の顔の区別がつかなかったり、マスクやサングラスをしていると、本人かどうかはもうわかりません。注意が必要ですが、見抜くのが難しいです。
とは言え、ベトナムやカンボジアではGrabのアプリを使わない旅行者が逆に、ぼったくりドライバーのカモになる傾向があります。空港でのタクシーの乗車や観光地での流しのタクシーやバイクに乗車して、高額請求されたという注意喚起をよく耳にします。
ホーチミン市でも日系のホテルが呼んだタクシーで空港まで移動したら、相場の4倍の金額を運転手から請求されたケースもありました。
「日系の五つ星ホテルのレセプションが呼んだタクシーだから安全」という考え方は残念ながら通用しない世界なんですよね。
元々創業者のアンソニー・タン氏が、「友人から母国のマレーシアのタクシー環境の酷さ」を聞き起業しているので、やはりGrabサービスが展開しているエリアというのは、サービスが導入される前はそれなりに地域内の移動の難しさ、治安や安全面など問題があるエリアだったといえます。
Grabのルールを守らない一部のサービス提供者はいますが、やはりGrab利用することで安全や機動性が確実にUPします。
Grabが対応しているエリアに行かれる方は、Grabをインストールして使いこなして欲しいです。

デリバリー

出張や旅行先で、1人でレストランに行くのが億劫な時や、滞在先でのんびりテレビを見ながらご飯や夜食を食べたい時ってありますよね。
そんな時に便利なのがGrabのデリバリーサービスです。
ローカルフードからマクドナルドやケンタッキーフライドチキンなど、気軽にデリバリーが楽しめます。

ユーザー双方がWin-Win

Grabのユーザーは乗客など各サービスの利用者だけでなく、ドライバーなどサービスを提供する人々もユーザーです。
Grabのビジネスの魅力はサービス受益者とサービス提供者双方のWin-Winで成り立っている点です。
モビリティサービスが出発点だったGrabですが、コロナ禍のライフスタイルの変化に応じて、デリバリーサービスをプラットフォームに取り入れるなど、ドライバーの仕事の確保、雇用の機会となりました。
Grabのタクシードライバーの時給は、他のタクシードライバーの時給よりも32%多いという統計もでています。
また国や地域によりますがドライバーのインターネットアクセスや銀行口座開設などの生活の安定に繋がる支援も行い、そのメリットからGrabのドライバーの数は増加傾向にあります。
Grabはサービス受益者の安全や便利さを追求し、サービス提供者のライフラインを支える社会貢献度の高い企業です。

まとめ

出典:photo AC

配車アプリからユーザーの社会の問題やニーズに取り組みスーパーアプリに成長したGrab。
その成長は続きます。
地域の問題を直視し、より良い世界を作ろうとする創業者の強い意志すら感じます。
既にトヨタ、三菱UFJ、ソフトバンクGなど日本の屋台骨を支える大企業がGrabに大型の出資をしています。
個人投資家の皆さんも東南アジア諸国の成長とともに爆発的に企業としても成長するGrabをテンバガー候補として投資先の1つとして注目してはいかがでしょうか?

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勧誘や特定銘柄への投資を推奨していません。
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