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【アノマリー】ハロウィン効果で11月から株価があがる??

アノマリー(Anomaly)とは経験的に規則性があるものの、合理的な説明ができないことです。
そのアノマリーの1つに、「ハロウィン効果」があります。
英語ですとそのまんま「Halloween effect」です。
「ハロウィン効果」とは毎年10月のハロウィンの時期に株価が安くなり、その後、春にかけて株価が上昇する傾向にあるというものです。
この傾向は世界の多くの株式市場で見られます。

2021年のハロウィン効果はどうなの?

出典:unsplash

2021年11月1日は衆議院選挙直後の新政権スタートの影響もあり日経平均株価が上がりました。
アメリカのNYダウも米企業の好調な業績が支えとなり、大幅に上昇しました。
単純に2021年10月1日の終値と2021年11月1日の終値を比較してみましょう。

日経平均

2021年10月1日終値:2万8771円07銭
2021年11月1日終値:2万9647円08銭
※単純に約3%UPです。

NYダウ

2021年10月1日終値:3万3843ドル92セント
2021年11月1日終値:3万5913ドル84セント
※6%もUPです。

今年の数字だけで検証するのも根拠として弱いですが、上がってますね!

他のアノマリーはどんなものがあるの?

出典:unsplash

1月効果

年明けには新規の投資資金が流入しやすい傾向にあり、株価が上がると言われています。

2月節分天井・3月彼岸底

節分の時期(2月上旬)に高値をつけて、彼岸の時期(3月中旬)に安値をつけるという、相場の言い伝えです。
年初から1がつ効果が始まると、節分の時期まで上昇を続け、その後は3月決算などのイベントを控え調整局面になり、しだいに下落していくという状況を端的に表した言葉です。
逆の動きをする「節分底・彼岸天井」という言葉もあります。
※現在では海外の外部要因やアメリカの株価の値動きに影響されやすくなったため、このアノマリーどおりの動きをすることは稀です。

4月効果

日本が新年度を迎え、株価が上がりやすいといわれています。

5月「株は5月に売れ(Sell in May)]

アメリカのアノマリーです。一番有名な相場の格言と言ってしまってもいいかもしれません。
株価は5月に高値をつけて、夏にかけて下がりやすいと言われています。

7月〜9月「サマーラリー」と「夏枯れ相場」

サマーラリー

7月から9月の夏場にかけ株価が上昇する株価アノマリーです。
特に米国株式があがりやすいです。
長い夏季休暇に入る前に優良株を買いだめしておくために起きる現象と言われています。

夏枯れ相場

株価の動きが鈍くなり閑散相場となる状況を指す言葉です。
海外では夏季休暇、日本ではお盆休みなどの休暇の為、市場に参加する投資家が減るために起きる現象と言われています。

9〜10月 ハロウィン効果の裏側

9月相場は世界的に最も株価が落ちやすい月と言われています。
その影響で10月に入ると9月相場の地合いを引きずり弱い展開になりやすくなっています。
ブラックマンデーは1987年10月19日の月曜日に起き、ニューヨーク株式市場が大暴落しました。
この時NYダウは1日の取引で508ドル(22.6%)下落しました。
2008年リーマンショックもリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが2008年9月15日に経営破綻したことにより、連鎖的に世界規模の金融危機が発生しました。
当時の日経平均株価は約1万2000円でした1か月程度で株価が大暴落。
10月後半には一時6,994円を記録しました。
NYダウ平均も10月だけで10,847から9,325と大きな下落がありました。

12月「クリスマスラリー」と「節税相場」

クリスマスラリー

クリスマスシーズンは株価が上がりやすいというアノマリーです。
アメリカでは年末5営業日から新年の第2営業日までは株価が上昇しやすいといわれています。

節税相場

12月は節税売りの傾向があり、含み損の株式を売却することが多く、
株価が下がりやすくなるという株価アノマリーです。

まとめ

アノマリーは根拠のあるものと、言い伝えや昔の慣習や傾向のものがありますが、株をいつ買って、いつ売るかの指標になることも事実です。特に10月は株が下がって、それから春先まで上がる傾向にある事を頭の片隅に置いておくといいと思います!


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