2026年春、日経平均6万円時代。
保有されていた株を売って、利益を確定された専業主婦(主夫)の投資家の方も多いのではないのでしょうか?
「わーい利益がいっぱいでた」と思う反面、「あれ?私、扶養から外されないようね」とヒヤリとするのではないでしょうか?
「専業主婦(主夫)+扶養内+投資」の場合、実は「どの口座」か「何の利益」か「確定申告するか」で扱いが変わります。
簡潔にまとめましたので一緒に見ていきましょう。
まずは扶養について前提を確認
扶養には以下の2種類があります。
「税法上の扶養」と「社会保険の扶養」です。
株での利益は、継続性や実態、加入されている健康保険組合の判断によって扱いが異なります。「絶対にこの金額なら安全」とは言い切れませんが、一般的な目安として以下の金額が参考になります。
税法上の扶養:専業主婦(主夫)の配偶者控除で見ると、最新の税制では株の利益(合計所得)が「58万円以下」が満額控除の基準となります。
社会保険の扶養:基本的には今後の「見込み年収130万円未満」が基準となります。
では、口座別に利益が出たらどうなるか見ていきましょう。
NISA口座
NISAの売却益と配当は非課税です。
NISAでの利益は「非課税」であり、税法上も社会保険上も「収入」としてカウントされません。
極論、1億円の利益が出ても、公的な収入とはみなされないため、どちらの扶養からも外れることはありません。NISAでの資産運用チートすぎです。
ただし、配当金の受取方法には注意が必要です。必ず非課税で受け取るために、証券口座で受け取る「株式数比例配分方式」に設定しておきましょう。
特定口座(源泉徴収あり)
証券会社が自動で税金を徴収します(特定口座・源泉徴収あり)。この口座内で利益が出たとき、すでに約20%の税金が引かれています。そのため「確定申告をしない」という選択ができ、税法上の扶養(配偶者控除など)はいくら稼いでもキープできます。
ただし、社会保険(健康保険)の扶養が要注意なんです。
企業の「組合健保」では、確定申告をしていなくても証券会社の取引報告書の提出を求められ、利益(場合によっては売却額)が130万円を超えた時点で扶養から落とされる独自ルールを設けているところがあります。扶養収入に何が含まれるか、確認することが必要です。逆に言うと、会社から証券会社の取引報告書の提出を求められなければ、社会保険の扶養がキープできてしまうんです。言葉は悪いですけど、がっちり儲けたい放題ですね。
更なる注意点としては、特定口座(源泉徴収あり)で運用していても、損失を翌年以降に繰り越すために確定申告をしてしまうと、その瞬間に公的な「所得」としてカウントされ、税法上も社会保険上も扶養から外れるリスクが跳ね上がります。
今後どうなるかわからない
この「申告しなければ社会保険料に影響しない」仕組みには、「儲けているのに不公平ではないか」という批判もあり、現在は特定口座の利益も一律で社会保険の計算に含めるべきだという法改正の議論が政府内で進んでいます。今後の議論の行き先には要注意です。
特定口座(源泉徴収なし)と一般口座
注意が必要です。
特定口座(源泉徴収なし)や一般口座は、証券会社が税金を自動徴収してくれないため、自分で確定申告をして税金を納める報告をする必要があります。
株の利益を確定させて確定申告を行うと、その利益は公的な「所得」とみなされるため、扶養に影響する可能性が非常に高まります。
税法上の扶養(配偶者控除など)から外れたくない場合:株の利益と他の所得(給与所得など)を合わせて、法改正後の最新の基礎控除額58万円以下に収めるよう調整する必要があります。
社会保険の扶養(130万円の壁など)から外れたくない場合:株の利益と他のすべての収入を合わせて130万円未満に抑える必要があります。
まとめ
扶養から外れるリスクを防ぎながら投資を行うには、以下の優先順位で口座を選ぶのが最も安全で効率的です。
1. 【最優先】まずは「NISA口座」を使い切る
理由:どれだけ大きな売却益や配当金が出ても、現行制度ではすべて非課税。
メリット:確定申告が不要で、税法上・社会保険上のどちらの扶養判定にも一切影響しません。
2. 【次点】NISA枠を超えたら「特定口座(源泉徴収あり)」を使う
理由:証券会社が税金を自動で天引き(源泉徴収)して納税を終わらせてくれます。
メリット:原則として確定申告が不要となるため、安全に扶養内をキープできます。
デメリット:企業の「組合健保」によっては、確定申告をしていなくても証券会社の取引報告書の提出を求められ、利益(場合によっては売却額)が130万円を超えた時点で扶養から落とされる独自ルールを設けているところがあるので注意をしましょう。
3. 【回避】「特定口座(源泉徴収なし)」や「一般口座」は避ける
理由:利益が出た場合に、自分で確定申告(または住民税の申告)をしなければなりません。
デメリット:利益が公的な「所得」とみなされ、扶養から外れるリスクが非常に高まります。
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