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過去最大数!?どうなる年金の免除と猶予?

厚生労働省の発表によると2020年度の年金の免除者は374万人。
納付猶予者は 235万人。
合計607万人と過去最大になっています。
年金の免除と猶予をその後どのような影響があるのでしょうか?
免除・納付猶予期間の年金は後納できるのでしょうか?
年金制度の免除と納付猶予について調べてまとめてみました。

年金の免除・納付猶予

年金の納免除とは

経済的な理由により保険料を納めることができない場合に申請後承認により年金保険料を「全額免除」 または「一部免除」する制度。

免除される額は、全額、4分の3、半額、4分の1の4種類です。
本人、配偶者及び世帯主それぞれの前年所得が、一定の金額以下であれば、審査を経て申請者本人が免除を 受けることができます。

免除額一覧(2021年度)

全額免除 4分の3免除  半額免除 4分の1免除
免除額 16,610 円 12,46 0 円  8,300 円 4,150 円
支払う保険料 0 円 4,150 円 8,310 円 12,460 円

 

出典:国民年金機構

年金の納付猶予とは

20歳から50歳未満の方で本人・配偶者の前年所得が一定額以下の場合に申請後承認により保険料の納付が猶予されます。

申請方法

「国民年金保険料免除・納付猶予申請書」を住民登録をしている市区役所・町村役場の国民年金担当窓口や近くの年金事務所に提出。
郵送での申請も可能です。
申請書は日本年金機構のホームページからダウンロードできます。

学生納付特例制度

学生や留学生の方は国民年金保険の免除と納付猶予の制度を利用できません。
学生納付特例制度を利用してください。

学生納付特例制度とは

日本国内に住むすべての人は、国籍に関わらず20才になった時から国民年金の被保険者となり保険料の納付が義務づけられます。
学生については申請により在学中の保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」が設けられています。家族の方の所得の多寡は問いませんが本人の所得が一定以上の場合
や修学期間が1年未満の学生は対象になりません。
所得基準
128万円+扶養親族等の数×38万円+社会保険料控除等

申請場所

住民登録をしている市区役所・町村役場の国民年金担当窓口
お近くの年金事務所
在学中の学校等

申請書類

申請書は日本年金機構のホームページからダウンロードできます。
学生証のコピーまたは在学証明書が必要です。

未納と何が違うの?

保険料を免除された期間は、老齢年金を受け取る際に1/2(税金分)の年金を受け取れます。手続きをされず未納となった場合、1/2(税金分)の年金は受け取れません。
また保険料免除・納付猶予を受けた期間中に、ケガや病気で障害や死亡といった不慮の事態が発生した場合、障害年金や遺族年金を受給できます。
とても大切な事ですので必ず手続きをしましょう。

  老齢基礎年金の

受給資格期間への算入

老齢基礎年金の

年金額への反映

障害基礎年金、

遺族基礎年金の

受給資格期間への算入

納付 あり あり あり
全額免除 あり  

あり

(※2)

あり
一部納付

(※1)

あり  

あり

(※3)

あり
納付猶予

学生納付特例

あり なし あり
未納 なし なし なし

出典:年金機構

免除や納付猶予後の追納はできる?

10年以内であれば、後から追納して老齢基礎年金の受給額を満額に近づけることが可能です。

まとめ

ライフスタイルの変化により年金保険料の納付が難しくなったとしても、手続きをふむことで保障内容が守られます。
払えないという理由で未納のままにすると今までの納付の努力が無駄になります。
必ず免除や納付猶予の手続きを申請し自分の将来の社会保障を守りましょう。

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