税金の納付、どのような方法で支払っていますか??
会社勤めの方ですと、住民税や社会保険料は給料から自動的に差し引かれます。
しかし、副業を行っている方や自営業者やフリーランスの方はであれば、自分自身で税金を計算し納付しています。
その他にも不動産や自家用車を保有している方は固定資産税や自動車税などの納税通知書が自宅に届きます。
従来は税金の支払い方法は、税務署や銀行などの窓口に直接行って現金で支払うか、銀行口座から直接引き落としてもらうといった方法が一般的でした。
しかし、現在は「ダイレクト納付」「ペイジーからの納付」「クレジットカード納付」「スマホアプリ納付」などキャッシュレスで納税して、納税方法によってはポイントが還元される時代がやってきました。
納税方法すら多様化した現在、一見便利なキャッシュレス納税のメリットとデメリットについて深掘りしていきたいと思います。
1.キャッシュレス納税とは
キャッシュレス納税には「ダイレクト納付」「ペイジーからの納付」「クレジットカード納付」「スマホアプリ納付」の4種類があります。いつでも好きなタイミングで納税できますが、納付方法によっては事前に届出書やデータの提出が必要で「思っていたほど時短」ではないというのが現状です。
それでは支払い方法別にじっくり見ていきましょう。
ダイレクト納付
パソコンやスマートフォンを利用してe-Tax(国税電子申告・納税システム)経由で金融機関の口座から引き落として税金を納めます。
利用するには事前準備が必要です。e-Tax利用開始届出書とダイレクト納付利用届出書を、税務署か金融機関へ提出する必要があります。
即時支払いも日時指定もできて便利です。
またダイレクト納付の対象は以下になります。
源泉所得税
法人税
地方法人税
消費税及地方消費税
申告所得税
相続税
贈与税
酒税
揮発油税及地方揮発油税
印紙税
国際観光旅客税
石油ガス税
源泉所得税及復興特別所得税
申告所得税及復興特別所得税
復興特別法人税
ペイジーからの納付
ペイジーとは、スマホなどのデバイスにQRコードを表示し、それを読み取ることで決済を行うサービスです。ペイジーを利用してインターネットバンキング・モバイルバンキングを利用して納税できます。
こちらのサービスの利用も事前にe-Taxの利用開始届出書を税務署へ提出する必要があります。全ての税目で納税できますが、利用するインターネットバンキング・モバイルバンキングごとに納付できる上限額が異なるため、金融機関への確認が必要です。
クレジットカード納付
トヨタファイナンス株式会社が運営する国税クレジットカードお支払サイトからクレジットカードで税金を納付できます。
納付は専用サイトでのみ可能で、コンビニや税務署ではクレジットカードを使って納税できません。
すべての税目に対応可能ですが、源泉所得税及び復興特別所得税はe-Taxで徴収高計算書データを送信し、受信した通知から納税操作を行う必要があり手間がかかります。
またクレジットカードで税金を納付する際に手数料が発生します。
国税の場合は支払い金額に応じて決済手数料が決まる仕組みです。
クレジットカードでの支払いのポイント還元と手数料の差額を見極めて利用しましょう。
スマホアプリ納付
2022年12月から30万円以下の納税に対してスマホアプリで納税できるようになりました。スマートフォンと対応するペイ払いの登録があれば、納付書兼納入済通知書のバーコードを読み取るだけで納税できます。
2023年8月現在、対応するペイ払いは以下の6種類です。
PayPay
d払い
au PAY
LINE Pay
メルペイ
Amazon Pay
実際に住民税をLINE Payで払ったことがありますが、とても手続きが簡単で助かりました。
2.キャッシュレス納税のメリットとは?
ポイントが貯まる
クレジットカードやスマホアプリで支払うことによりポイントが貯まります。
24時間いつでも
インターネットでクレジットカードやスマホアプリを利用して税の納付ができます金を納められます。現金と納付書を持って税務署や金融機関、コンビニに出向く必要がなくなり、時間の節約となります。
現金を用意する手間が省ける
銀行やコンビニ行ってお金をおろして、支払いを準備する必要がなくなります。
3.キャッシュレス納税のデメリットとは?
領収書・納税証明書が発行されない
キャッシュレスで税金を支払うと、一般的には領収書や納税証明書が発行されません。
たとえば、自動車税の場合、車検や車の売却などの際に納税証明書が必要です。
キャッシュレスで納付した後で都道府県の税事務所に申請し納税証明書を発行してもらうことが必要になります。
時短のために選択したキャッシュレス納税が余計に時間と手間がかかる場合がありますのでご注意ください。
支払い後の取り消しができない
税金の支払いをキャッシュレスで行った場合、原則その手続きを取り消すことはできません。もし間違って手続きをした場合や、支払いすぎた場合でも、還付されるまでに時間がかかります。納税手続きをする前に間違いがないか内容を確認しましょう。
まとめ
キャッシュレス決済はスマホアプリでの支払いがスムーズですが、支払う税金の種類や金額によって現金で支払った場合の方が短時間で納付ができることがあります。
また、間違えて納付した後の修正や還付に時間がかかります。
払い間違えは十分に注意するとして、領収証が必要な場合など、目的をしっかり見極めて
納税方法を選択しましょう。
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