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【2021年】いまさら聞けない!FRBって何?

経済ニュースで話題になるFRB。
「パウエル議長」「FOMC」「ハト派」「タカ派」などの言葉と合わせて報道されていますが、そのニュース何となく聞き流していませんか??
今回はいまさら聞けないFRBについて簡単に解説します!

①FRBは日本の日銀のようなもの

出典:unsplash

FRBはThe Federal Reserve Boardの略です。
アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関です!
日本語訳は「連邦準備理事会」ですが「FRB」と略称で呼ばれることがほとんどです。
連邦準備理事会は7名の理事から構成されています。
FRBが開催する金融政策の最高意思決定機関にFOMC(連邦公開市場委員会)があります。
FOMCはFRBの理事7名や地区ごとの連邦準備銀行の総裁5名で構成されていて、
アメリカの金融政策やFFレートの金利誘導目標を決定します。
現在は理事の1席が空席です。
そのため6名の理事と5名の連邦準備銀行の総裁が投票権を持ちます。
FOMCの決定は世界のマーケットに対し大きな影響力を持ちます。
それがアメリカでたった11名(本来なら12名)のメンバーの投票で決定しているとは、改めて大国アメリカの底知れぬパワーを感じますね。

②2021年メンバー

理事とニューヨーク地区連銀総裁は常任です。

FRBボードメンバー

役職 氏名
議長 Jerome H. Powell

ジェローム・パウエル

副議長 Randal K.Quarles

ランダル・クォ―ルズ

副議長 Richard H. Clarida

リチャード・H・クラリダ

理事 Leal Brainard

ラエル・ブレイナード

理事 Michelle W. Bowman

ミシェル・W・ボウマン

理事 Christopher J. Waller

クリストファー・J・ウォラー

地区連銀総裁

ニューヨークのジョン・C・ウィリアムズ氏以外の4名の地区連銀総裁は任期1年の輪番制です。

氏名 エリア 任期
2019年 2020年 2021年
John C. Williams

ジョン・C・ウィリアムズ

ニューヨーク
Thomas I. Barkin

トーマス・バーキン

リッチモンド
Raphael Bostic

ラファエル・ボスティック

アトランタ
Charles L. Evans

チャールズ・L・エバンス

シカゴ
Mary Daly

メアリー・デーリー

サンフランシスコ
Eric S. Rosengren

エリック・S・ローゼングレン

ボストン
Patrick T. Harker

パトリック・T・ハーカー

フィラデルフィア
Loretta J. Mester

ロレッタ・J・メスター

クリーブランド
James B. Bullard

ジェームス・ブラード

セントルイス
Neel Kashkari

ニール・カシュカリ

ミネアポリス
Esther George

エスター・ジョージ

カンザスシティ
Robert・S・Kaplan

ロバート・S・カプラン

ダラス

 

議長のジェローム・パウエル氏とは?

 

学歴

プリンストン大の政治学士号

ジョージタウン大法学士

経歴

ワシントンD.C.生まれ 弁護士にして投資銀行家

1997年から2005年まで投資会社カーライル・グループのパートナー。

ジョージ・W・ブッシュ政権下で財務省高官。 2012年からFRB理事に就任。

2018年から現職(第16代議長)

金融市場と金融規制に通じ、誠実で安定感のある人柄だと伝えられています。

ハト派とかタカ派?って何

出典:unsplash

FOMCの投票権を持つメンバーの発言を踏まえてその金融政策のスタンスを、ハト派(景気重視)、中立、タカ派(物価重視)の3つに区分しています。
実際英語でもDove(ハト)とHawk (タカ)で表現します。
この二つの単語を合わせた Dawk(ドーク)という英単語があります。
政治的にハト派でもタカ派でもない中間派を指します。
英語にもこんな造語があるんですね。

現在のメンバーは何派?

パウエル議長をはじめ多くのメンバーが、金融緩和の縮小には慎重な姿勢がみられます。そのため現時点でメンバーのほとんどは、ハト派的なスタンスにあるのではないかと推測されています。

まとめ

2021年9月時点では金融緩和の縮小に慎重な姿勢が見られます。
過去には、量的緩和の段階的縮小(テーパリング)、量的緩和終了、利上げ、バランスシート縮小、という順番で、金融政策の正常化が進められました。
次回11月のFOMCではテーパリングについて実施が決定されるのではないかと注目されています。
世界のマーケットに大きな影響を与えるFRBのFOMC。
投資に関わる者として今後も注視していきたいです!


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